外国人の収容・送還のルールを見直す入管難民法改正案に反対し、外国人支援団体などが5日、国会前で抗議集会を開き「難民守らぬ政府はいらない」「差別をするな」と声を上げた。改正案は6日、参院法務委員会で採決される予定で、与党は7日の参院本会議での可決・成立を目指す。立憲民主党などの野党は、審議が不十分だとして採決に強く反対している。

 改正案は、不法滞在などで強制退去を命じられても送還を拒む外国人の退去を進め、入管施設への長期収容を解消するのが狙い。3回目の難民申請以降は、本国への強制送還を可能とする。支援者らは、送還されれば迫害の恐れがあり、命の危険にさらされると訴えている。