政府が2012年に沖縄県・尖閣諸島を国有化して11日で10年となった。周辺では中国海警局の船による領海侵入が常態化。領海外側の接続水域では軍艦も航行するなど中国側の挑発行動が続く。日本は対話を通じた緊張緩和を模索するものの、領土を巡る摩擦は互いの国民感情を刺激し、関係改善の兆しは見えない。尖閣に近い台湾を挟んだ米中対立も激化しており、偶発的な衝突への懸念が強まっている。

 林外相は9日の記者会見で「尖閣がわが国固有の領土であることは、歴史的にも国際法上も疑いがない」と強調。中国による領海侵入に対し「情勢は予断を許さず、極めて深刻に懸念している」と述べた。