日本維新の会の中条きよし参院議員が年金保険料を納めていなかった問題を巡り、同党の藤田文武幹事長は10日の記者会見で、中条氏の未納額が約313万円だったと明らかにした。過去にさかのぼって未納分を納付する意向だったが、制度上不可能なため、党を通じて一定の額を被災地などに寄付するとしている。

 党によると、厚生労働省などを通じて確認できた納付期間は54カ月分だったという。藤田氏は会見で「芸能界で稼げない時期があった。身の回りのことは任せて把握していなかったのが実態だ」と説明した。

 党としての処分はしない。中条氏は10日付で「不徳の致すところで深く反省している」とのコメントを出した。