岸田文雄首相は17日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若田光一、古川聡両飛行士と官邸で面会した。今年中にも国際宇宙ステーション(ISS)滞在を予定する古川氏は「自らの任務に誠心誠意取り組みたい」と表明。首相は、日本人宇宙飛行士初の月面着陸の実現を目指す計画に触れ「今回の活躍が、大きな成果につながることを期待する」と激励した。

 3月にISSから帰還した若田氏には「若い人たちに経験や自身の蓄積を伝えてほしい」と要請した。政府は今夏に宇宙基本計画の改定を控えており、両氏の活動を計画に反映させる狙いもある。

 古川氏は研究者2人のデータ書き換え問題で戒告の懲戒処分を受けた。