ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)でウクライナをテーマにした討議に参加した。招待国首脳を交えた平和と安定に関するセッションにもゲストとして出席。岸田文雄首相、バイデン米大統領、韓国の尹錫悦大統領と個別に会談する予定で、原爆資料館訪問も調整している。

 ウクライナ外交筋によると、ゼレンスキー氏は21日夕に記者会見する。自国に侵攻を続けるロシアが核使用をちらつかせる現状を踏まえ、被爆地広島から国際社会に向けて幅広い支援を改めて呼びかけるとみられる。

 広島サミットにはロシア批判に消極的なインドやブラジル、インドネシアなどグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国も招待されている。ゼレンスキー氏はこうした国々の指導者にも直接ウクライナの立場を説明し支援を求める方針だ。(共同)