自民党埼玉県連は22日の会合で、県知事選(7月20日告示―8月6日投開票)を巡り、再選に向け無所属で出馬すると表明した現職大野元裕氏(59)の支持を決めた。立憲民主党県連も同日、大野氏支持を表明。事実上の与野党相乗りとなる公算が大きい。

 大野氏は19年知事選で、旧立民など野党4党の支援を得て初当選。一方、自民県連が出馬要請し、自民、公明両党が推薦した別の候補は敗北した。その後の県議会では、自民が大野氏と鋭く対立する場面は少なく、協力関係の維持を重視したとみられる。

 県連の柴山昌彦会長は新型コロナ対策に触れ「大きな成果を上げた。県連ともしっかり意思疎通してくれた」と述べた。