1月の大相撲初場所で千秋楽まで優勝を争って11勝を挙げた幕内琴勝峰が5日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で稽古し、小結琴ノ若や幕内琴恵光に15勝5敗と充実の内容だった。東前頭5枚目で迎える春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け「あまり意識せず、自分のいいところを出したい」と意気込んだ。

 左足首を痛めた影響で、4日に申し合いを再開したばかり。それでも鋭い出足で琴ノ若に4勝3敗と勝ち越すなど、23歳のホープは地力の向上を印象付けた。

 先場所は1場所15日制が定着した1949年夏場所以降で初めて、平幕力士として千秋楽相星決戦に臨んだ。「経験をプラスに」と抱負を語った。