作家谷崎潤一郎(1886〜1965年)が大正時代に雑誌編集者に宛てた未発表の書簡が6日までに見つかった。東京・神保町の東京古書会館で開催中の「明治古典会 七夕古書大入札会」に出品されている。既に送った小説の原稿について、締め切り間際に慌てて手直しを申し入れる内容で、研究者は「間違いなく本人のもの。妥協なく作品に向き合う創作姿勢がうかがえる」と評価する。7日に古書店主らによる入札にかけられる。

 書簡は、1920(大正9)年3月8日に、雑誌「中央公論」の編集主幹・滝田樗陰(本名・哲太郎、1882〜1925年)に送り、200字詰め原稿用紙2枚につづられている。