長崎県対馬市の観音寺から2012年に盗まれ韓国に持ち込まれた仏像を巡り、韓国中部・瑞山の浮石寺が日本側に返還せず同寺に引き渡すよう韓国政府に求めた訴訟の控訴審の弁論が28日、大田高裁で開かれた。高裁は、数百年前に日本の倭寇に略奪されたものだとする原告主張の正当性を検証するため、今年6月に韓国の専門家2人から制作時期に関する意見を聴くことを決めた。

 仏像の素材から19世紀以降に作られたとの見方もあるという。

 仏像は長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」。現在は韓国政府の管理下にあり、浮石寺が16年4月に韓国政府に引き渡しを求め提訴した。(大田、東京共同)