タイの北朝鮮レストランの常連客だった日本人らが昨年春、女性従業員に紹介された「北朝鮮外務省のディレクター」を名乗る男性から北朝鮮産アサリを中国産と偽装し密輸しないかと持ち掛けられていたことが11日、関係者の話で分かった。日本政府当局も把握している。

 海産物は北朝鮮の伝統的な輸出品で、日本もかつて輸入していた。2017年の国連安全保障理事会の制裁決議で北朝鮮産の海産物輸出が禁じられ、対日輸出も公式には止まっている。

 北朝鮮の動向に詳しい関係者は、外貨獲得が困難になる中で、関係が悪化したままでリスクがある日本との密貿易を図ろうとした可能性があると指摘する。