厚生労働省の専門部会は24日、遺伝子改変したウイルスを使った脳腫瘍治療薬の製造販売を、条件付きで承認することを了承した。ウイルスを体内に投与する「ウイルス療法」の薬としては国内初となる。脳腫瘍の一種である悪性神経膠腫が対象で、第一三共が申請していた。厚労省が6月中にも正式承認する。

 了承されたのは「テセルパツレブ」。口唇ヘルペスの原因となるウイルスを、がん細胞だけで増殖するように遺伝子を組み換えた。増殖によりがん細胞を次々と死滅させる一方、正常な細胞では増殖しない特徴があるとしている。手術や放射線治療などを受けても腫瘍が残る患者に投与する。