厚生労働省は31日、2020年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた概算の医療費が前年度から1兆4千億円(3.2%)減り、42兆2千億円だったと発表した。減少は高額薬の値下げが影響した16年度以来で、過去最大の減少幅。新型コロナウイルス感染を懸念して医療機関を受診する人が減ったことが背景にある。

 近年の医療費は、高齢化や医療の高度化で増加傾向にある。20年度はコロナ患者受け入れのために不急の手術を控える医療機関が出たほか、手洗いや消毒をする人が増え、インフルエンザなどコロナ以外の感染症患者が減ったことも影響した。