石川県志賀町は10日、国の特別天然記念物コウノトリのペアが町内で作った巣で、ひな3羽がふ化したのを確認したと発表した。県によると、県内でひなが野外環境で誕生するのは、少なくとも野生のコウノトリが日本で絶滅した1971年以降初めてという。

 ペアは兵庫県豊岡市で生まれた雄と福井県越前市で生まれた雌。4月下旬に雌が卵を抱いている様子を定点カメラで確認。5月下旬には親鳥がひなに餌を与え、3羽が巣から顔を出したという。

 日本産コウノトリは野生の個体が71年に、飼育下では86年にそれぞれ絶滅。兵庫県が旧ソ連産のコウノトリの人工繁殖と放鳥に取り組んでいる。