厚生労働省は、CT検査など画像診断報告書の記載内容を見落とす事案が相次ぐ状況を受け、医療機関が報告書の管理体制を整備した場合、診療報酬を加算する仕組みを本年度からスタートさせた。がんなどの治療開始の遅れを防ぐため、院内で診療科と放射線科といった関係部門の連携を促す狙いがある。医療関係者からは「ミスや過誤を防ぐ対応に加算が認められるのは異例で画期的」との声が出ている。

 画像診断結果の見落としは頻発しており、患者が死亡するなどの重大事案も起きている。2018年には千葉大病院が、患者9人のがんの所見を見落とすなどして、うち2人が死亡する事案があったと発表した。