厚生労働省の薬事分科会と専門部会は20日の合同会合で、塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」の緊急承認を見送り、審議を継続することを決めた。塩野義は臨床試験(治験)の最終結果を11月にも提出するとしており、それを踏まえて審議する見通し。5月に創設された緊急承認制度の初適用はならず、現時点で国産初の新型コロナ軽症者向け飲み薬の実用化は実現しなかった。

 分科会の太田茂会長は「データから有効性は推定されないとの意見が多くを占めた。(治験の)結果を待って改めて審議したい」と会合を締めくくった。分科会と専門部会の委員からは異論は出なかった。