【ワシントン共同】米野党共和党の有力者、グラム上院議員は13日、妊娠15週より後の人工妊娠中絶を全米で原則禁じる法案を提出した。11月に迫る中間選挙で中絶の是非は大きな争点。ホワイトハウスのジャンピエール報道官は記者会見で「全米50州で女性の権利を奪うことになる。大半の米国民の価値観から大きく外れるものだ」と批判した。

 中絶権擁護を掲げる民主党が議会多数派のため、現状で法案が通過する見込みはない。最高裁が6月に憲法上の中絶権を否定し、国民的議論が高まった。

 調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、米国の成人の約6割は中絶を合法にすべきだと考えている。