【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)の理事会(35カ国)は15日、ロシアによるウクライナ南部ザポロジエ原発の占拠を非難する決議を賛成多数で採択した。原子力施設に対する行動を止めていないとして「重大な懸念」を表明。ロシア軍が原発に駐留を続けることは安全への深刻な脅威で「原子力事故のリスクを格段と高めている」と強調した。
決議は、ザポロジエ原発を含むウクライナの原子力施設の安全な運用のため、ウクライナ当局が「再び完全に管理すること」が重要だとの認識を示した。ロシアに対して、原子力施設を対象とした「全ての行為の停止」を求めた。