【クアラルンプール共同】マレーシアの首都クアラルンプールの王宮で3日、ザヒド副首相やファディラ副首相ら閣僚の宣誓式が開かれ、アンワル政権が正式に発足した。人事が難航し、アンワル氏の首相就任から1週間以上かかった。多様な勢力が参加する連立内の意見集約の難しさが浮き彫りになった。
ザヒド氏は資金洗浄などを巡る汚職裁判を抱えており、副首相就任にはアンワル氏が議長を務める連立内の最大勢力「希望連盟(PH)」支持者からも批判的な声がある。ザヒド氏は巨額資金流用事件で実刑判決が確定したナジブ元首相とも近い。PHは公約に閣僚の資産公開など反汚職を掲げている。