日中両政府が2018年5月に結んだ「映画共同製作協定」に基づき認定された合作映画がゼロにとどまっていることが14日分かった。申請は寄せられているが、中国側が自国のプロパガンダに沿った内容か神経をとがらせているのが一因。文化面での友好演出を狙ったが、両国間の溝が改めて浮き彫りになった。日中関係筋が明らかにした。
沖縄県・尖閣諸島を巡る対立などで関係が冷え込む両国。日中平和友好条約締結45周年の今年に第1号の合作を誕生させ、関係安定化に寄与できるかどうかが焦点になる。
これまで製作者から複数申請が出ているが、中国側の審査で停滞しているという。