【ワシントン共同】バイデン米政権は22日、米国で社会問題化している医療用麻薬フェンタニルの密輸に関与したとして、メキシコ最大級の麻薬組織「シナロア・カルテル」のメンバーら6人や関係団体を制裁対象に指定した。
バイデン政権は1月30日にもフェンタニルの大量生産に関わったメキシコ拠点の密輸組織トップらを制裁対象に指定。メキシコや中国の犯罪組織、企業に圧力を強めている。ブリンケン国務長官は声明で、フェンタニルの生産や密輸は「グローバルな問題だ」と指摘し、国際社会とともに取り組みを強化する姿勢を示した。
フェンタニルはモルヒネの50倍の強度を持つ鎮痛薬。