【ニューヨーク共同】国連総会(193カ国)は23日、ロシアのウクライナ侵攻を協議する緊急特別会合で、ウクライナでの平和の必要性を強調し、ロシア軍の即時撤退を要請する決議案を141カ国の賛成で採択した。法的拘束力はないが、国際社会は侵攻1年となる24日を控え、ロシアの国際法違反を非難する意思を示した。

 中国やインドを含む32カ国が棄権し、北朝鮮やシリアなど7カ国が反対。残りの国々は不参加だった。141カ国は昨年3月のロシア非難決議と同数の賛成票。ロシアの孤立が続いていることが鮮明となった。採択後、議場に大きな拍手が湧き起こった。