【ワシントン共同】トルコ政府は6日、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長がシリアを訪問したことに対し、米国のフレーク駐トルコ大使を呼び出して不快感を伝達した。ロイター通信が報じた。米国務省のプライス報道官は6日の記者会見で、ミリー氏のシリア滞在中「会ったのは米軍部隊だけだと理解している」と釈明した。
ミリー氏は4日、過激派組織「イスラム国」(IS)への作戦を続ける米軍部隊の拠点があるシリア北東部を訪問した。米軍は、少数民族クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」と共に戦っているが、トルコはシリア民主軍の主力である「人民防衛部隊」をテロ組織と位置付けて敵視している。