【ソウル共同】日本政府は16日、北朝鮮が同日午前7時9分(日本時間同)ごろ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイルを1発発射したと明らかにした。最高高度6千キロ超で約千キロ飛行し、70分後の同8時19分ごろ、北海道の渡島大島西方約200キロで日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したとみられる。韓国軍によると、平壌の順安付近から、通常より高い角度のロフテッド軌道で発射された。
韓国の尹錫悦大統領が16日に来日、岸田文雄首相と会談する予定で、対北朝鮮での日韓結束強化をけん制する狙いとみられる。北朝鮮のミサイル発射は14日以来で、巡航ミサイルを含めると今年8回目。尹氏は「北朝鮮の無謀な挑発には対価が伴う」と警告し、日米韓3カ国の安全保障協力を一層強化していくと表明。13日から実施中の米韓合同軍事演習を徹底的に遂行するよう指示した。
岸田氏は16日、官邸で「地域の平和と安定は大変重要な課題だ。同盟国、同志国との連携を一層緊密にしていかなければならない」と述べた。