【北京、ニューヨーク共同】中国外務省は9日、カナダ政府が中国人外交官に国外退去を通告したことに対抗し、在上海カナダ総領事館の領事に対し「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外退去を通告したと発表した。中国の猛反発で、駐在外交官追放の応酬となり、両国関係の一層の緊張は避けられない。

 中国側はカナダに駐在する自国外交官が「ペルソナ・ノン・グラータ」として国外退去を通告されたことについて、カナダ側に「強烈な抗議」を伝達。カナダ人領事に13日までに出国するよう求めた。中国外務省の汪文斌副報道局長は9日の記者会見で、退去通告は「正当で必要」な措置だと主張した。