【ワシントン共同】米国務省は12日、シャーマン副長官(73)が退任すると発表した。国務省ナンバー2の同職に女性で初めて就任し、米中関係などバイデン政権外交の中枢の一角を担ってきた。AP通信によると退任は6月末。クリントン、オバマ両政権でも国務省高官として中国、北朝鮮、イランなどの政策に携わった。

 シャーマン氏は2021年7月、バイデン政権の外交当局高官として初めて訪中し、中国の王毅国務委員兼外相(当時)らと会談。同月にはスイスで米ロによる初の「戦略的安定対話」にも米側代表として出席。

 11〜15年、オバマ政権で女性で初めて国務省ナンバー3の国務次官(政治担当)に就いた。