【キーウ共同】ロシアによる子どもの連れ去り問題に取り組むウクライナの支援団体「セーブ・ウクライナ」のクレバ代表は11日、キーウで記者会見し、ロシアが「避難」と称して子どもをロシア各地に連れ去るケースが拡大することへの危機感を表明した。同団体は子ども96人を帰還させている。

 南部のロシア支配地域では、ウクライナ軍の大規模な反転攻勢が予想される中、ロシア側の主導で大規模な住民避難が始まった。ロシア国内への子ども連れ去り加速の懸念が強まっている。

 南部ザポロジエ州のロシア側「行政府」幹部は7日、原発周辺から子ども660人を含む1600人超の住民を「避難させた」と発表した。