【サンパウロ共同】ブラジルのメディアは21日、G7広島サミットの拡大会合に参加したルラ大統領が、ロシアによるウクライナ侵攻など世界的な脅威に対する解決策は「対立するブロックの形成や、限られた国のみによる熟考の中にはない」とする演説を報道。西欧諸国主導で中国やロシアと対立する動きへの批判的な姿勢を伝えた。

 ルラ氏は「(国連安全保障理事会の)常任理事国のメンバーを増やすなどの改革がなくては有効性を回復できない」と国連安保理改革を訴えるなど「多極的な世界秩序」への移行の重要性も強調した。

 ブラジルはグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国の一角でルラ政権はロシアや中国寄りとされる。