【北京共同】中国外務省の毛寧副報道局長は31日の記者会見で、中国軍の戦闘機「殲16」が南シナ海上空の国際空域で米電子偵察機RC135の飛行を妨害したと米軍が発表したことに対し「米軍は頻繁に軍機と軍艦を中国に接近させて偵察し、中国の主権と安全を深刻に脅かしている」と反論した。

 ブリンケン米国務長官は31日、訪問先のスウェーデンで「中国軍機のパイロットは非常に近くまで接近し、危険な行動を取った」と非難。米国が要請していた米中国防相会談を中国が拒否したことを踏まえ、偶発的な衝突回避に向けた対話の重要性を改めて指摘した。

 米軍側は、RC135は国際法に従って通常の作戦を遂行中だったとしている。