日本原子力研究開発機構は1日、廃炉作業が進む高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の原子炉上部にある装置やタービン建物内の発電設備を報道陣に公開した。4段階の工程のうち本年度から第2段階が始まり、2日から原子炉内の中性子遮蔽体の取り出しを開始。7月からはタービン建物内設備の解体を始める予定。

 公開前に開かれた安全大会では、機構の小口正範理事長が職員ら約350人に「大変厳しい環境の中で細心の注意を要する仕事。難しいもんじゅの廃止措置を着実に進めてほしい」と述べた。2047年度の完了を目指している。