宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日、8月以降の打ち上げを目指す月面探査機「SLIM」を、保管中の種子島宇宙センター(鹿児島県)で報道陣に公開した。SLIMは月面の狙った場所にピンポイントで着陸する技術を実証するのが目的。

 機体は縦1.7メートル、横2.7メートル、高さ2.4メートル。一部が太陽からの熱を防ぐための金色の膜で覆われ、側面には太陽光パネルや月面撮影用のカメラが設置されている。

 着陸を目指すのは月の赤道付近にあるクレーター「SHIOLI」周辺。着陸地点の緯度や経度などの情報と、月上空を周回中に撮影した月面の画像を照合し、100メートル以内の誤差での着陸を狙う。