【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が5日始まった。ロシアが侵攻したウクライナでは南部ザポロジエ原発をロシアが占拠し軍事拠点化しているとされ、ウクライナの大規模反転攻勢に伴い周辺で戦闘が激化、大事故につながることが懸念されている。理事会は9日までの予定で、戦闘の再燃回避や安全確保、イラン核問題が協議の焦点だ。

 欧州最大のザポロジエ原発を巡っては、IAEAのグロッシ事務局長が5月30日、国連安全保障理事会の公開会合に出席し、事故防止のための「五つの原則」を提示してロシアとウクライナの双方に順守を求めた。

 原則は、原発からも原発に向けても攻撃禁止などの5項目。