【北京共同】米国務省で東アジア・太平洋地域を担当するクリテンブリンク次官補が4日、訪中した。米中関係は米軍が米上空を飛行した中国の偵察気球を2月に撃墜して以降、緊張状態が続いており、クリテンブリンク氏は5日にも中国側高官と会談し、緊張緩和に向けた協議を行うとみられる。

 気球撃墜で急きょ中止となったブリンケン国務長官の訪中の時期なども議題となる可能性がある。ただ両国関係は、中国による台湾への軍事圧力を巡って対立が深まっており、関係改善に向かうかどうかは見通せない。

 国務省によると、クリテンブリンク氏には国家安全保障会議(NSC)のサラ・ベラン中国担当上級部長も同行している。