【ワシントン共同】バイデン米大統領とスナク英首相は8日、ホワイトハウスでの会談後、人工知能(AI)や重要鉱物など幅広い分野での協力強化を盛り込んだ「大西洋宣言」を発表した。ロシアと中国を名指しし「権威主義国家からの新たな挑戦を受けている」と対抗姿勢を強調。先端技術や気候変動対策などでの主導権確保を目指す。

 米英は大西洋宣言を「21世紀の米英経済連携の枠組み」と説明。サプライチェーン(供給網)の強靱化やデジタル分野での協力、防衛・宇宙分野での同盟関係の強化など五つの柱を掲げた。

 AIを巡っては、技術の安全性や責任ある開発に重点を置いた協力を加速すると明記した。