【香港共同】世界中からLGBTQなど性的少数者が4年に一度集うスポーツ祭典「第11回ゲイ・ゲームズ」が香港で11日まで開かれた。アジアでの開催は初めてだが、中国指導部の影響力の増大を背景に香港の保守派が「伝統的な価値観を傷つける」と開催に反対。大会は参加者が少なく、市民の関心も低調なまま幕を閉じた。

 「これまでで最も人が少なく盛り上がりに欠け寂しい。多くの友人らが大会参加を見送った」。20年以上にわたって出場してきたという80代の米国人男性は会場を見渡して嘆いた。

 2017年に招致を決めた段階では約1万5千人の参加者を見込んでいたが、約2400人にとどまり、直近の目標だった3千人すら下回った。中国批判や19年の香港反政府デモへの支持表明をしたことがあれば、トラブルに巻き込まれるとの懸念が広がり、参加者減少につながったとみられている。

 香港では20年に香港国安法が施行され、自由を重視する社会の雰囲気が一変。保守派の声が強くなり、LGBTQなどへの理解が比較的ある民主派は姿をほぼ消したような状態だ。