【ジャカルタ共同】インドネシア大統領選が14日投開票され、民間世論調査機関や地元メディアは、3候補のうち、ジョコ政権継承を掲げるプラボウォ国防相(72)が当選を確実にしたと伝えた。プラボウォ氏は集会で「選挙結果は国民の勝利だ」と勝利宣言した。副大統領にはジョコ大統領長男のギブラン氏(36)が就く。他候補の陣営からは不正があったとの指摘が出ており、混乱する恐れもある。選挙管理委員会は3月20日まで集計を続け、正式結果を発表する。

 プラボウォ氏は1998年まで続いたスハルト独裁政権を陸軍高官として支えた一方、人権侵害に関わった疑惑がある。インドと米国に次ぐ民主主義の大国で東南アジア諸国連合(ASEAN)の盟主でもあるインドネシアで強権化への懸念が強まる可能性がある。

 有権者は2億人を超え、大統領を選ぶ直接選挙としては世界最大。

 プラボウォ氏はスハルト元大統領の元娘婿。2014、19年の大統領選でジョコ氏に敗れた元政敵だが、今回は高い支持率を保つ同氏の支援を得た。ジョコ政権が進めるジャカルタからの首都移転のほか、ニッケルの輸出規制など保護主義的政策も受け継ぐ方針。