【ニューヨーク共同】国連総会(193カ国)は21日、人工知能(AI)の開発や利用を巡り、各国に安全性や信頼性を重視するよう求める決議案を議場の総意により無投票で採択した。AIの安全性に関する決議の採択は初めて。総会決議に拘束力はないが、主導した米国や日本などは国際的なルール作りに向けた「規範」になると期待している。

 AIには偽情報の拡散や情報漏えい、著作権侵害などの懸念がつきまとう。米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は採択後、報道陣に「これからAIにどう対処していくかの基盤となる。国連全加盟国の総意であり、強いメッセージ性を持つ」と語った。

 日本の山崎和之国連大使は「AIは『持続可能な開発目標(SDGs)』の達成を早めるが、同時にリスクへの適切な対処も求められる」と指摘した。

 ハリス米副大統領は声明で「国際ルールの整備に向けた歴史的な一歩だ」と評価した。

 米国によると、日本や中国など120カ国以上が共同提案国となった。