ひきこもりの若者らの就労を支援する大津市野郷原2丁目のNPO法人「あめんど」が、調理設備のあるキッチンカーを購入した。購入費の大半を賛同者の寄付で賄い、商品化している乾燥野菜を使った料理の移動販売も始めた。同法人は「乾燥野菜の販路拡大で売り上げを増やし、若者らが社会と関わるきっかけづくりにも役立てたい」としている。

 同法人は、3年前から若年無業者(ニート)の就労支援に取り組み、フードドライヤーで乾燥させた国産野菜を商品化させた。生産から販売までの体験や商品が売れたりすることで、施設を利用する若者に社会での経験と自信を付けてもらっている。

 乾燥野菜の売り上げを増やすため、キッチンカーでの移動販売に着目。乾燥野菜を使った総菜を県内のイベントや高齢者施設などで売り込み、商品のPRとともに販路の拡大や利用者に賃金を支払うことにつなげたいという。

 キッチンカーは約190万円。インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」で8割強の約154万円を調達し、残りを自己資金で購入した。

 赤、緑、黄の目立つ配色の軽ワゴン車で、冷蔵庫や簡単な料理ができる調理設備を整えている。

 6月29日には同市堅田1丁目のスーパーの駐車場で初めての移動販売を行った。利用者の若者2人が「いらっしゃいませ」と大きな声で買い物客らを呼び込み、新商品の乾燥野菜と炊き込んだたこめし(350円)や、きんぴらを挟み込んだピタパンサンド(300円)などを販売した。

 代表理事の恒松睦美さん(49)は「少しずつメニューを増やし、どんどんイベントに参加したい」と話す。出張販売できる場所も探している。同法人077(532)3681。