8日未明に氾濫した滋賀県長浜市の姉川は、氾濫直前の1時間で水位が88センチも急上昇した。上流にある米原市の観測所では、その前に非常に激しい雨を記録しており、滋賀県流域政策局は「台風で断続的に雨が降っていた上、一気に雨量が増えて水位が上がった」とみている。

 同局によると、氾濫現場上流の国友橋で7日午後11時40分に水位が2・24メートルになり、氾濫危険水位(2・10メートル)を超えた。1時間前の1・36メートルから一気に上昇し、8日午前0時ごろに氾濫した。上流の米原市上板並に県が設置している観測所では午後8時ごろから雨量が増え、午後10時には1時間当たり57ミリの非常に激しい雨が降った。8日未明には降り始めからの雨量が300ミリを超えた。

 彦根地方気象台によると、米原の7日の1日降水量は232ミリで観測史上最大を記録。同気象台は「速度の遅い台風の強い降水域が湖北にかかり続けたため」と分析する。

 姉川ダム(米原市曲谷)は平常時最高貯水位を超過、7日午後9時ごろから放流量が増え、8日午前1時には降水前の50倍以上に当たる毎秒58・7トンを放流した。