十夜連続で念仏を唱える真如堂(真正極楽寺、京都市左京区)の「お十夜法要」が15日、最終日の結願(けちがん)を迎え、同寺でお練り大法要が営まれた。着飾った稚児や、緋色(ひいろ)や紫色の衣を着た僧侶らが、紅葉の美しい境内を練った。

 十日十夜にわたって念仏を唱えると仏の国で千年間善いことをしたことに勝るという無量寿経に基づいた法要。真如堂では5日から15日にかけて営まれる。寺によると、室町時代に世の無常を感じて真如堂にこもった武将伊勢貞国が、お告げを受けて出家を思いとどまると出世し、そのお礼に念仏を唱えたことに始まるという。

 大法要は、独特の鉦(かね)の音やほら貝、御詠歌(ごえいか)が響く中で営まれた。稚児約30人や鉦講員、僧侶が参道をゆっくりと歩き、本堂に上がって周囲の通路と内陣を1周した。参拝者たちは、本尊の右手につながる綱を持ったり、紅葉を背景にお練りの様子を撮影したりしていた。