京都市東山区で絵本の読み聞かせや昔語りを行う女性が、親子で日本文化を楽しめるスペース「秘密基地空果梨堂(うっかりどう)」を開設した。子どもたちの安全を守るため場所はあえて公開せず、「秘密を共有するドキドキ感も一緒に楽しんで」と話している。

 「福地空果梨堂」の屋号で活動する満茶乃(まさの)さん(36)が、区内の京町家を借りて今年10月末にオープンした。イベント時に使う和室には、京町家ならではの格子を通して柔らかな光が差し込み、自然とリラックスできる。

 7畳と5畳半の和室に加えて、建物の最奥部には4畳半ほどの土間があったことから、子どもたちの「秘密基地」をイメージして改装、おもちゃなどを置いた。

 完成した空間を多くの親子に利用してほしいと思う一方、住宅街の一角にあるため騒音問題の発生を懸念。子どもたちの安全面からも不特定多数の人が集う場にすることは難しいと判断、インターネット上に住所を載せない▽建物や近所の写真を撮らない−といったルールを守れる人に貸し出すことを決めた。

 今後はみそ造りや落語会、煎茶や着付けの教室など和を楽しむイベントを中心に企画するといい、満茶乃さんは「利用の希望があれば、直接にお会いしたうえで相談したい」と話す。