世界遺産・清水寺(京都市東山区)は、境内の慈心院(随求(ずいぐ)堂)の本尊・大随求菩薩坐(ぼさつざ)像をこの春と秋に開帳する。安置されている随求堂内で公開する「居開帳」は222年ぶりという。

 同寺は観音霊場の「西国三十三所」の第16番札所。西国霊場は今年草創1300年を迎えることから、特別拝観の一環として実施する。

 同寺によると、坐像は江戸時代中期の享保13(1728)年に造られた木彫像で像高110センチ。頭上に宝冠を頂き、8本の腕に五鈷杵(こしょ)や剣、蛇といった法具などを持つ。円形の光背には金泥の梵字(ぼんじ)が施されている。

 随求堂は盛松権律師(せいしょうごんりっし)が享保20(1735)年に再興した。現在では暗い空間を歩いてお参りする「胎内巡り」で知られる。

 これまでに大随求菩薩坐像が随求堂で開帳されたのは宝暦4(1754)年と寛政8(1796)年の2回。このお堂以外で本尊を公開する「出開帳」は、1989〜2013年に、展覧会や清水寺境内の別の施設など計29カ所で実施されたことがあるという。

 今回の居開帳に合わせて、清水寺境内の地蔵院善光寺堂で見つかった版木で「随求陀羅尼(だらに)」を和紙に印刷したお札(50センチ四方)を千部限定で授与(有料)する。

 居開帳は3月2〜18日と、10月5〜15日。拝観料は100円。