京都府南丹市美山町鶴ケ岡の諏訪神社で15年に一度の大祭「棚野の千両祭り」(京都府登録無形民俗文化財)が今年10月11日に開かれる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で来年に延期することが決まった。同祭り実行委員らによると、これまで延期した例はないという。

 同神社は1369年に円勝法師がこの地を訪れ、獣害から住民を守ろうと信州から諏訪明神を迎えたことが起源と伝わり、イノシシとシカ退治に御利益があるとされる。大祭は古くから50年や30年に一度行われており、1975年からは15年ごとの秋に営まれている。
 大祭では、地区内の高野や鶴ケ岡など5集落がそれぞれ継承してきた舞や踊りを奉納する。同神社総代会や鶴ケ岡振興会などでつくる実行委員会で開催に向けて準備を進めていたが、コロナのため、来年10月10日への延期を決めた。
 5集落の一つである豊郷の姫振り踊りと獅子舞を継承する木村光一さん(71)は「延期になった分、来年の大祭で披露するために練習に力を入れ、踊りの継承につなげたい」と気持ちを切り替えている。
 同祭り実行委員長の仲田貫一神社総代長(81)は「コロナが収まるか分からず、来年に延期することにした。皆の健康が大事なので仕方ない」とし、「1年間隔が空くので、中だるみにならないよう気を引き締めて準備に取り組みたい」と意気込んだ。