京都府亀岡市千代川町の千代川小が、文部科学省の「子供の読書活動優秀実践校」に選ばれた。地域ボランティア団体の協力で読み聞かせや小まめな読書記録をするなど、本に親しみやすい環境をつくる熱心な取り組みが評価された。

 子どもたちの読書意欲を高める工夫が目立つ学校や図書館、団体をたたえる大臣表彰で、本年度は府内から同小など5団体が受けた。

 同小では20年前から、在校生や卒業生の保護者たちでつくる団体「いろはにホイッ!」が校内で絵本の読み聞かせを続けている。子どもたちの成長や季節に合った本を選び、ボランティアが朝の読書時間に各クラスを訪れる。読み終えた本や児童の反応はノートに丁寧に記録し、約30人いるメンバーや教諭らで共有する。

 昨春からの新型コロナウイルス感染拡大で、対面の読み聞かせは一切できなくなった。だが学校側と知恵と絞り、校内放送を利用した給食中の読み聞かせに切り替えた。

 4月22日は、ボランティアの女性が動物たちの思いやりを描いた絵本「どうぞのいす」を、マイクを通じて感情たっぷりに読んだ。感染防止のため私語をせず、静かに前を向いて食べる児童たちは放送に耳を傾けていた。

 代表の畠中彩乃さん(45)は「話を聞いて笑ったり絵を見て何かを発見したり、絵本は子どもたちの世界を広げる。読み聞かせを通じて同じ作者の本を図書室で手に取ってもらえたら」と期待を込める。