年齢を重ねると、髪を美しく保つのがむずかしくなりますよね。ロングヘアの方はなおさらです。悩みの多くとして、「乾燥やダメージにより毛先が広がること」「髪が細くなったことにより根元のボリュームが減少すること」が挙げられます。

美容師の筆者が、髪が傷む原因と、髪を長くきれいに保つ方法をアドバイスします。

■髪の構造と傷むメカニズム

髪の構造と傷むメカニズム

上記のイラストは髪の断面図になります。一本の髪は大きくわけると3つの構造からなります。

髪の内部を守る働きをするキューティクルが損傷することにより、コルテックスや中心部のメデュラなどの内部組織が損傷すると、切れ毛や枝毛の原因につながります。髪が長ければ長いほど、これらの蓄積されたダメージの影響を受け続けていることになります。

(1)キューティクル

キューティクルは少しの摩擦で傷つく、とてもデリケートな部分で、ぬらすと外側に開く性質があります。キューティクルが開いてしまうと、髪の内部組織が守れなくなり、栄養がどんどん抜け出てしまいます。「ぬれた髪の放置がNG」「シャンプーで髪をこするのがNG」である理由は、キューティクルの損傷に影響してくるからです。

またキューティクルは熱にも弱いため、注意が必要です。

(2)コルテックス

あまり聞きなれない「コルテックス」は、髪の85%〜95%を占め、タンパク質や水分を含んだとても大事な部分です。髪の色を決めるメラニンも、ここに存在しています。

カラー剤やパーマ剤などの薬剤は、コルテックスまで浸透させるため、髪の内部にダメージを与えることになります。

■外的要因から髪を守るヘアケア

髪を長くきれいに保つために、ヘアケアは欠かせません。後ろ姿にも年齢が現れるとよく聞きますが、せっかく伸ばした髪がパサパサしていると、疲れて見えたり老けて見えたりします。

(1)洗浄力の弱いシャンプー、保湿効果の高いトリートメントを使う

ご自分でセルフチェックして、枝毛、切れ毛があったり、髪の毛を触った時に髪の毛がごわごわしたりする場合は、ダメージがかなり進行しているサインです。

枝毛はカットをしないとなくならないため、次のカットまでは、洗浄力の弱いシャンプーに変えたり(洗浄力の強いシャンプーは油分をとりすぎるため、髪の毛が乾燥して余計にパサパサします)、保湿効果の高いトリートメントをしたりして、ご自宅でもしっかりケアをしましょう。

(2)熱保護のヘアケア剤を使い、必ず髪を乾かす

ドライヤーで乾かすときはもちろん、コテやアイロンを使用する場合も同様に、熱から髪を保護をするヘアケア剤をつけましょう。髪を乾かす時のドライヤーは、高温でなく中温モードを使用しましょう。

最近は200度以上になるものも販売されていますが、長い目で見ると髪にかなりの負担がかかります。140度〜160度くらいでも充分にヘアセットができます。高温での長時間の使用は注意してください。

(3)紫外線対策を行う

顔と同じように、髪も紫外線の影響を受けます。ヘア用のUVケアアイテムも販売されているので、活用してみてください。

(4)美容室で定期的にトリートメントをする

自宅で行う集中ケアのトリートメントでもかまいませんが、やはり美容室で内部まで入り込むトリートメントをした方が、もちが良いです。

(5)薬剤を使用したヘアスタイルチェンジを頻繁にしない

薬剤を過度に使用した施術は、髪の毛や頭皮のダメージを伴います。特に毛先の方は、髪の毛が長くなるまでにダメージが蓄積されています。

ロングヘアをきれいに保ちたい方は、毛先の方まで薬剤を使用して行う施術(ヘアカラーの全体染め、頻繁なブリーチ、頻繁にパーマをかけるなど)は、髪の毛の状態を見つつ、担当する美容師さんと相談しながら施術することをおすすめします。

ヘアカラーでの負担を減らす

薬剤を使った施術で、つやプラ世代に一番に多いのがヘアカラーになってくると思いますが、毎月全体カラーをすると、髪の毛に負担がかかりすぎてしまいます。

美容室で染められる方も、セルフで染められる方も、頻繁に染められる方は、根元(伸びてきたところ)だけを染める月も作りながら、毛先のケアもしていきましょう。

■内的要因から髪を守るヘアケア

(1)ストレスをため込まず、リラックスタイムを作る

睡眠不足も大敵です。最近は自粛生活による運動不足で不眠の方も多いので、湯船にしっかりと浸かってリラックスしながら頭皮マッサージをすることもおすすめです。

時間のある方は、美容室でヘッドスパをすると、ストレス解消や不眠改善に役立ちます。

(2)健康的な髪に導く食材を意識する

丈夫な髪を作る「たんぱく質」「亜鉛」「ビタミン」を摂取しましょう。髪にハリを与える「コラーゲン」も摂取すると良いでしょう。

■根元のボリュームが気になる方は

ロングヘアの場合、長くなると重さが出てくるため、余計に根元がペタンとなりやすくなります。それが気になる場合は、「レイヤー(段)」を入れてみてはいかがでしょうか。段差が入ることにより、短くなった髪はボリュームが出やすくなります。

「軽すぎる毛先が好きではない」という方は、顔周りやサイドの髪だけにレイヤーを入れても良いでしょう。違った印象になりますよ。

髪を長くきれいに保つ方法をご紹介しました。ぜひ、参考にしてください。

(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)

【関連記事】
・一つに結ぶだけでこなれヘア!5分で完成するお洒落アレンジ
・老け見えペタンコ髪解消!「くるくるドライヤー」テク
・人気のボブを比較!好みのスタイルに仕上がるオーダーのコツ
・洗うだけで白髪を予防?エイジングケア成分配合のシャンプー