写真を撮ることが日常となり、コミュニケーションツールの一つとなっている今、カメラに求められる要素も変わりつつある。今回は、写真とカメラにまつわるライフスタイル提案を行う「新宿 北村写真機店」の丸山豊氏に、お薦めのデジタルカメラを紹介してもらった。

写真を撮ることが日常となり、コミュニケーションツールの一つとなっている今、カメラに求められる要素も変わりつつある。今回は、写真とカメラにまつわるライフスタイル提案を行う「新宿 北村写真機店」の丸山豊氏に、お薦めのデジタルカメラを紹介してもらった。

「新宿 北村写真機店」でこれまでにない写真体験を

2020年7月、カメラの聖地である東京・新宿に、写真とカメラにまつわるライフスタイル提案を行う「新宿 北村写真機店」がオープンした。地下1階〜地上6階の全7フロアで構成された店内には、新品からヴィンテージまでのカメラ、レンズを「現段階では世界有数の在庫量」という8000点以上取り揃える。

今回は、あらゆるカメラを知り尽くす新宿 北村写真機店のカメラ博士こと丸山豊氏に、写真を撮る楽しみをさらに盛り上げてくれる最新デジタルカメラについて聞いた。

カメラを知り尽くす丸山豊氏

クラシックなフォルムに革新的な機能を備えた「ライカQ2」

まず、丸山氏がお薦めしてくれたコンパクトカメラが、「Leica(ライカ)」が展開するライカQシリーズの次世代モデル「ライカQ2」だ。

ライカQ2 質量:約718g(電池及びメモリーカード含む)71万600円(税込)※取材時2月末の価格

コンパクトボディに採用されたのは、ライカが新たに開発した有効4370万画素を誇る35mmフルサイズセンサー。細部まで鮮明な静止画や4K動画の撮影を可能にする。

レンズには、広角な28mmの単焦点レンズ「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」を搭載。解放F値F1.7の明るいレンズはライカならでは。背景を美しくぼかして被写体を際立たせるような表現もかなえる。

また、ボタン操作一つで35mm、50mm、75mm相当の画角を選択できるクロップ撮影を可能とし、ストリート写真から建築写真、風景写真まで幅広い用途で活躍してくれるという。さらに、マクロモードへの切り替えにより、被写体に17cmまで近づくことも可能とした。

「とにかくコンパクトで持ち歩きに便利なため、旅などに連れ出しやすいです。防水機能にも優れているので、雨の日の撮影でも臆することはありません。このタフさもライカの魅力の一つです」と丸山氏。

手にとった際の上質な質感や、洗練されたたたずまいは唯一無二。愛玩品としても手に入れたくなる1台だ。

圧倒的な描写力が特徴のソニー「α7RⅣ」

ミラーレス1眼で丸山氏がお薦めしてくれたのは、ソニーの「α7RⅣ」だ。

35mmフルサイズセンサーで初めて約6100万の有効画素を実現したというこの機種は、被写体を鮮明に映し出す圧倒的な描写力が特徴。衝撃吸収ダンパーや手ブレ補正機能を備え、静止画を美しく捉えてくれるだけでなく、高解像はそのままに、1秒間に10コマの高速連写も可能にするという。

ソニー α7RⅣ  質量:約665g(電池及びメモリーカード含む)  39万5010円(税込)※取材時2月末の価格

リアルタイムに瞳情報を検出し続ける「リアルタイム瞳AF」が搭載され、動物の瞳さえも高速・高精度に自動検出してくれるため、動きのあるポートレートはもちろん、動物もきれいに写し出してくれるのだ。

「風景をビシッと鮮明に撮影するのはもちろん、望遠レンズを付けて子どもの運動会や走行しているクルマを撮影するなど、動きのあるシーンも難なく撮影できます。このカメラとシーンに見合うレンズが何台かあれば、申し分ないと思います」と丸山氏も太鼓判を押す1台だ。

1眼レフの中でもコンパクトなボディは持ち歩きも容易。カメラの奥深さを知り、その魅力にはまってきた方にも、間違いのない1台といえるだろう。

愛車の撮影に最適のハッセルブラッド「907X 50C」

最後に紹介するのは、カメラ好きの方にぜひ使ってほしいと丸山氏が絶賛するハッセルブラッドの「907X」。広告写真カメラマンをはじめとするプロから支持を得てきた従来の機種を引き継ぐデジタルカメラは、中判カメラボディとして最小を誇り、重量わずか200グラムと非常に薄く軽量なのが特徴だ。

5000万画素CMOS中判センサーを内蔵したCFVⅡ50Cデジタルバックとの接続により、人間の目の見え方と一致した、実物に近い色調を再現してくれるという。

ハッセルブラッド 907X 50C サイズ(907X+CFV Ⅱ 50C):102×93×84mm 質量(907X+CFV Ⅱ 50C):約740g(バッテリーとメモリーカード除く) 72万7650円(税込)※取材時2月末の価格 レンズは別売り

「35mmサイズのセンサーを搭載しており、風景や愛車をピシッと撮りたい方に向いています。高画素センサーが細部をとらえ、例えばクルマのメタリックボディなども驚くほど鮮明に写し出してくれます」と丸山氏。

また、CFVⅡデジタルバックは、1957年以降に製造されたほとんどのハッセルブラッドVシステムカメラと、テクニカルカメラに組み合わせることが可能。昔のフィルムカメラのボディをそのまま活かし、デジタルカメラとして使用できるのだ。専用のアダプターを取り付けることで、手持ちのレンズも活かすことができるのも、ハッセルブラッドが愛される理由の一つだろう。

親から子へと世代を超えて継承し続けられる1台は、大切な人との思い出を鮮明に写し出しながら、共に時を刻んでくれる愛すべき相棒となるはずだ。

カメラに触れ、フィーリングの合う1台を見つける

デジタルカメラが欲しいと思っていても、なかなかイメージが湧かず、購入への一歩が踏み出せないという方も多いのではないだろうか?

そんな人のために、新宿 北村写真機店の店頭にはシューティングコーナーが設けられており、手に取るだけでなく試写も可能となっている。

「最近では、新しいデジタルカメラに古いクラシックレンズを付けたいという需要も高まっています。アダプターも豊富に取り揃えていますので、持ち込んだ手持ちのレンズを新しいカメラに付けて試していただくことも可能です」

さらに、カメラのレンタルサービスも行っており、気になるカメラを借りて旅に連れ出すというようなこともできる。ライカの希少なヴィンテージ品から現行の機種まで人気機種が一堂に揃うため、購入前にまずは本物に触れ、その感触を確かめてみるのもいいだろう。

こだわりのプリントで、唯一無二の1枚、1冊を

せっかく撮影しても、画像をSNSにアップして終わり、あるいはモニターで見て終わりという人も多いのではないだろうか?

こだわりのカメラで撮影した先にある、楽しみ方の一つとして丸山氏が教えてくれたのは、「プラチナプリント」という究極のフォトプリントだ。

従来の技法に最新のデジタル技術を融合することで、写真表現の最高峰を目指した究極のプリント「プラチナプリント」 courtesy of amanasalto, amanaTIGP
従来の技法に最新のデジタル技術を融合することで、写真表現の最高峰を目指した究極のプリント「プラチナプリント」 courtesy of amanasalto, amanaTIGP

「これまでの焼き付けの方法では、どうしても経年劣化してしまいます。せっかくの写真も時とともに色あせてしまい、残念な経験をした人も多いかもしれません。しかしこのプラチナプリントは、特殊なプラチナを使うことで、何と500年もの間その美しさを保ってくれるといわれています」

1枚6万から10万円ほどと決して安くはないが、大切な家族の肖像画など、後世へと引き継ぎたい特別な1枚にぜひ選んでほしいプリント方法だ。新宿 北村写真機店には、プラチナプリントをした写真家の作品も展示されているため、まずは一度その品質を自分の目で見て確かめてみてほしい。またプリントした写真を額装するサービスもあるため、こだわりの写真をこだわりの形で残すこともできる。その他にも思い出の写真を1冊にまとめるフォトブックも人気のサービスだという。

「家族旅行や子どもの写真を1冊にまとめるという方も多いですね。祖父母へのプレゼントなど贈答品としても非常に人気のあるサービスです。店頭ではもちろん、インターネットからもお申し込みいただけます」

多様なプリント方法とフォトブックから選択可能
店内にはカフェコーナーも併設されており、注文したらプリントが仕上がるまで、おいしいコーヒーを飲みながらゆったりとした時間を楽しめる

店内にはカフェコーナーも併設されており、注文したらプリントが仕上がるまで、おいしいコーヒーを飲みながらゆったりとした時間を楽しめる

写真の楽しみ方を広げてくれる新宿 北村写真機店へ、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。この機会にお気に入りの1台を見つけて、より豊かなフォトライフを始めてみては?

新宿 北村写真機店
https://www.kitamuracamera.jp/ja

Text by Kaori Kawake(lefthands)