17位タイも、3日目にベストスコア 次週はメジャー2戦目の全米プロゴルフ選手権へ

 21位タイフィニッシュとなったマスターズから1カ月弱。昨年までのウェルズファーゴ選手権から冠スポンサーが変わった「トゥルーイスト選手権」のエントリーリストに、松山英樹の名前が並んだ。この間、本人いわく、「何もしていないです」とのことで、休養に専念。次週にはメジャー第2戦、全米プロゴルフ選手権が控えており、今大会では自身のゴルフの現状をしっかりと見極めたい。  「ちょっと時間がかかりそうだなというのはあるんですけど、でも、気持ち的にかなりリフレッシュ出来てここに来られたので、また新たに一から頑張っていけるようにしたいなと思っています。ショット自体は良くなって来つつあるので、それは今後楽しみです」
 加えて松山は、「長い休み明けというのはあまり期待していないので、逆にそれが今まで良かったりもしていました」と言っていたが、初日はまさにこの言葉どおりのものとなった。10番スタートの前半を2バーディー、1ボギーの1アンダーで折り返し、後半に畳みかけた。4番で5m強、6番で4mのチャンスをものにすると、7番では112ヤードの2打目が左ピンハイ1mを捉えて連続バーディー。9番も146ヤードの2打目をピン右3.5mに絡めて5アンダーフィニッシュとし、11位タイ(首位と4打差)の好発進を決めた。何より光ったのはパッティングで、貢献度を示すスタッツは2.234。全体の5位にランクされた。  しかし、2日目はそのパッティングが展開を難しくした。雨や強い風が混ざる中、松山は次々とチャンスを演出していったが、「全然、今日は入ってくれなかったです」と振り返ったように、最後の締めが上手くいかない。2番4m強、3番3m強、4番2.5m、7番1m強という多くのバーディートライが実を結ばず、この間にスコアを稼げたのは、フェアウェイ右バンカーから175ヤードの2打目をピン奥1mにつけた6番のみ。松山も自信を持ってストローク出来なくなったのか、10番で1m強のパーパットを外すと、さらに、「最後のほうはちょっと疑心暗鬼で打ってしまった」という状態となって、上がり2ホールも連続ボギーにしてしまった。通算3アンダーで33位タイ。トップとの差は9打にまで開いた。  「ロースコアを出さないと」と臨んだ3日目。松山のプレーは一転、前日とは正反対のような内容となった。まさに、有言実行の18ホールだった。右ファーストカットから94ヤードの2打目をピン奥2m強に絡めた1番を手始めに、前半は3バーディー。後半は、ともに2打目を刻む形となった10、15番でボギーとしたものの、バーディーは前半の倍を数えた。なかでも秀逸だったのは11番か。86ヤードの2打目で、前方の高い木を避けるようにスライスをかけると、グリーンに着弾したボールは右奥のピンに寄っていき、2m弱。「いっぱいラッキーがあって、良いラウンドになりました」と松山は評したが、7アンダーの「63」はこの日のベストスコアとなり、首位と4打差の通算10アンダーで5位。堂々の優勝争いだ。  「今日のパットが続いてくれれば、ショット次第という感じで出来ます。入ってくれることを祈ります」 松山はこのように最終日への展望を語っていたが、3日目のパッティングの貢献度を示すスタッツは4.793の全体2位ということで、たしかに、これを再現出来れば今季2勝目も充分にあり得ただろう。実際、最後の18ホールの前半では、2番で4mのパーパットをねじ込み、良い流れを掴めそうだった。しかし、5番パー5があまりに痛かった。フェアウェイ左のバンカーから248ヤードの2打目で距離が出ず、153ヤード先のバンカーに入り、そこからの3打目で捕まったグリーン左手前バンカーでの4打目は、シャンクのように右に飛んで、最終的にダブルボギー。8番パー3でもボギーを叩き、3、7、9番で迎えた2.5m、2m強、4mのチャンスは決まってくれない。後半に折り返しても、10、11番で連続ボギーを叩き、この時点で松山の勝利の可能性は限りなくゼロに近くなった。 「(苦労したのは)どこというより、全体的にという感じですね。昨日とスコアは10打の差がありますが、昨日も、今日のようなスコアになっていておかしくない内容でした」  バーディーは、14番と18番のみ。その18番は、208ヤードの2打目を左ピンハイ1.5mに絡めたものだったが、これも、「だいぶミスショットでした」と、次に繋がるものではなかったようだ。通算7アンダーの17位タイ。次週に向けての何よりの急務は、「今のままでは予選落ち確定くらいの感じ」というティーショットの改善だ。  「もう少し練習して、良いきっかけを見つけられるようにしたいと思います」 ただ、そんな状態でも初日に5アンダーをマークしたり、3日目にベストスコアを叩きだしたりするのだから恐れ入る。全米プロゴルフ選手権でのトップ10は、2016年4位タイ、2017年5位タイの2度となっているが、あっさりと記録を更新したとしても、驚きはない。   通算スコア:-7 順位:17T