友人と私には、昔から悪い癖があります。一緒にクリエイティブなプロジェクトをたくさん作ってはつぶしてきた仲なので、自分たちの作品に似た新番組、映画、書籍を見るたびについ比較してしまうのです。そして、実際に世に出た作品の欠点をあれこれ指摘して、完成すらしていない自分たちの作品のほうが優れていたと自己満足することがよくあります。

教授をしているある友人は、学生さんとの面談中、こんなことがあったそうです。その学生はプリンストンの大学院への進学を希望しており「あなたに指導してもらいたいと思うほど、あなたは賢いと思えない」という趣旨の言葉を友人にほのめかしました。たしかにその学生はアイビーリーグ適格者であり、まだアイビーリーグに入っていないとはいえ、そこそこの学歴しか持たない教授の指導を受けていては自分の経歴を傷つけると考えたのでしょう(友人が博士号を取った場所を優しく教えたら、学生は落ち着いたそうですが)。

作家のJenny Offillは、小説『Dept. of Speculation』において、10歳年上のグループの集まりに参加した若い男性を描いています。彼は「我々の中にある妥協や行き詰まりの兆候を見逃さない」様子でした。彼が去ろうとしたとき、大人の1人がこう言います。「君の想像上の成果と我々の実績を比較する資格は、君にはない」

自分の夢や希望を、成果と勘違いしないでください。心の奥底ではあなたもわかっているはず。生きているうちに望むすべてを達成できるわけではないってことを。それでもやはり、未来への希望を自尊心に組み込まないのは困難かもしれません。特に若いうちは、あらゆる証拠があるにもかかわらず、自分が決めたすべてを達成できると思いこんでしまうこともあるでしょう。これは、詰め込みすぎのToDoリストや非現実的な目標設定による副作用の1つです。でも気をつけてくださいね。そのままでは、うぬぼれた愚か者と思われてしまいますよ。

夢は夢、実績は実績で比較しましょう。そして何より、自分と他者を比較するのはやめましょう。他者の人生観とあなたの人生観は、絶対に一致しないのですから。この基本的な思い違いを、心理学では「根本的な帰属の誤り」とよびます。ただ、これは双方向に機能するので安心してください。つまり、自分の希望と他者の成果を比較するのをやめれば、今よりずっと幸せになれるということ。想像上の成果を主張するのをやめましょう。同時に、ひそかな恐怖や不安を抱くのもやめましょう。

Image: Christopher Michel/Flickr

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Nick Douglas - Lifehacker US[原文]