世界の国々を旅すると、新しい発見に満ちた素晴らしい体験ができますが「ナッツ類」「グルテン」「大豆」「乳製品」「甲殻類」などを食べるとアレルギーが出る人は、危険と隣り合わせでもあります。でも、ご心配なく。食物アレルギーがある人でも旅先で安全に食事をするコツをご紹介しましょう。

事前にリサーチして食事の計画を立てる

不幸にして強い食物アレルギーがある人は、おしゃれなレストランだろうと通りすがりの屋台だろうと、何を口にいれることになるかわからずに食べるのは危険です。出発前の事前リサーチが欠かせません。その地方の典型的な食べ物を把握して、人気のある料理にはどんな食材が使われているかレシピをチェックしましょう。

あと、英語を話す人がいないところに行くときは、言語のバリアを克服する準備もしたほうが良いでしょう。Jones夫妻が運営する旅サイト Living the Dreamでは、まずGoogle翻訳かMicrosoft Translatorで翻訳して、それを念のためにネイティブスピーカーにチェックしてもらうことをすすめています。

私は普段、自分には食物アレルギーがあることと、何に対してアレルギーなのかを旅先の言語で伝えるにはどのように言えばいいのかをGoogle翻訳を使ってざっと調べます。次に、旅に出る前か、現地に到着してから(まず、滞在するホテルやホステルで探してみましょう)、バイリンガルの人を探して、Google翻訳が正しいかどうか確認したり、もっと良い表現があるか聞いてみます。強いアレルギーがある人は、「救急措置が必要だ」「病院に行く必要がある」と伝える方法も知っておきましょう。

とは言え、そういうツールに頼り過ぎず、重要な表現は自分で暗記するようにしましょう。少なくとも自分の抱えているアレルギーに関してよく使われる単語と、食べるとアレルギーを発症する危険性のある食材を表す単語は覚えておくこと。緊急事態が発生したときに助けを求める方法も把握しておくことです。旅先ではどこに最寄りの病院があるか調べ、自分のアレルギーに対処できる現地の専門医も探しておきましょう。緊急処方箋を書いてもらうことになるかもしれないからです。

できたら、事前に何を食べるか計画しておきましょう。レストランのメニューに目を通してどこで何を食べられるか把握してください。もし、どこからはじめていいかわからないなら、人におすすめを聞きましょう。かかりつけのアレルギー医やホテルのコンシエルジュがヒントをくれるかもしれません。事前に少しだけ下調べしておけば、先々楽になります。

すぐ使える医療セットを持って行く

普段服用している薬をつめた医療キットを必ず荷物に入れましょう。アナフィラキシーショックに備えて、かかりつけの医師にこれから旅行をする予定なのでエピペンを普段より多めに欲しいと伝えてください。あるいは、旅先に持参する処方箋を書いてもらえるか、旅先でエピペンが必要になった際に処方箋をメールかファックスで送ってもらえるか聞いてみてください。

それ以上に大切なのは、一緒に旅行する人に、その医療キットのありかと緊急時の薬の投与の仕方を教えておくことです(飛行機に乗った際、客室乗務員に教えておくのもいいでしょう)。1人旅なら、自分の食物アレルギーとアナフィラキシー救急措置計画書のコピーを数枚をすぐ見つけられるところに入れておくことを学術誌『Food Allergy Research and Education (FARE)』が推奨しています。死亡リスクがあるぐらい強いアレルギーがある場合は、医療IDブレスレットを身につけるのも一案です。FAREが提案する旅行計画の際のチェックリストを是非活用してください。

訪問先の国のレストランカードを携帯する

現地の言葉で十分に用を足せないときもあります。そんなときに備えて、食べられない食材を絵で説明するレストランカードを使いましょう。Legal NomadsのJodi Ettenbergさんは、これまでも旅行中の食事に関するアドバイスを提供していますが、グルテンフリーのレストランカードをたくさん作ってシェアしています。実際に、グルテンフリーの料理を食べる必要があるなら、Ettenbergさんが集めたさまざまな国で食事をするときのガイダンスが豊富にあるので、活用してください。たとえば、日本料理なら、こちらをどうぞ。自分のアレルギーに該当するものがなければ、インデックスカードを使って自分でカードを作りましょう。

緊急時に備えて保存食を持って行く

通りすがりの屋台の料理の安全性も街角の小さなレストランのシェフがどの程度アレルギーを理解しているかもわかりません。ですから、安心して食べられるものを必ず持参しましょう。アレルギー誘発物質の入っていない保存のきくスナックを十分な数だけ荷物に入れておき、旅先で外出する際は、デイパックに入れて携帯しましょう。必要と思われる以上の量を持って行きましょう。バラエティに富んだ種類のスナックを持って行けば、飽きずにすみます。旅先で予定している活動によっては、長期間持参したものだけを食べて暮らすことになる可能性もあります。

台所付きのところに宿泊して自分で料理する

PacksmithのLaura Lopuchさんは、旅先の食事事情が不安で仕方がないときは、自分で食事を作れるところに滞在すべきだと言います。台所付きのAirbnbやキッチネット付きのホステルにすれば、確実に自分が安心して食べられるものだけを食べることができます。それに、ずいぶんお金も倹約できます。Living the DreamのJones夫妻も、旅行中に料理のクラスを受講することをすすめています。インストラクターに予め伝えておけば、レストランよりうまく食物アレルギーには対処してくれることが多いです。こうすれば、現地の料理を安心して食べることができます。さらに、現地の人気料理の作り方を学ぶと、その地方の食事に使われている一般的な食材のこともわかります。現地の料理について理解を深めるほど、安全に食事できるようになります。

不安なときは、リスクを取らない

旅先で最も大切なことは、1日1日を健康で安全に過ごせることです。怪しい感じがする料理はリスクを冒してまで食べたりしないことです。一般に、簡単に作れる料理ほど、簡単に手を加えられるので食べても安全ということになりますが、レストランや屋台がこちらの言うことを本気で受け取っているかどうか察知できるようにならなくてはいけません。料理人の中には、こちらの言うことがわからなかったり、煩い客だと思って無視する人もいます。アレルギーのことを話すと、すぐにうなずいてにっこりされても、最悪の場合は命に関わるぐらいのリスクを取るには足りません。

それから、二次汚染の可能性も考慮しましょう。たとえば、旅行ブログLove and RoadのNatalie Deduckさんは、二枚貝のアレルギーがありますが、旅行中は念のために海産物は一切食べないことにしているそうです。

文化の異なる国々を旅して、屋台料理をたくさん食べるときは(屋台料理が大好きなんです)、魚は食べないようにしています。それから、肉も魚と同じポットやクーラーボックスに保存されていた可能性があるので、食べないようにしています。

Deduckさんは、ときにはベジタリアン用の料理だけ食べるようにしておくことが、一番簡単で安心な方法だと言います。旅先では、いちいち口に入れるもののことでストレスを感じなくてもいいようにして、その国の文化や景色を最大限に楽しみましょう。

Image: Zhao !/Flickr

Source: Living the Dream(1, 2), Food Allergy Research & Education(1, 2), Legal Nomads(1, 2, 3), Packsmith, Love and Road

Patrick Allan - Lifehacker US[原文]