関節がきしむような音を出すと、加齢や体がバラバラになっている兆候のような気がしますが、膝がきしんでもほとんどの場合は心配はいりません。

関節が鳴る理由と、医師の手当てが必要かどうか判断する方法をざっと見ていきましょう。

関節が鳴るのは身体の複数の部位が動いてこすれ合う音

ある動作をするたびにポキッとかコキッという音がする場合、よくある理由の1つは、その関節の周りの筋肉、腱、あるいはその他の身体の部位が動いて触れ合うからです。

特に肩でよく起こりますが、それは肩に可動部分が大変多いからだとクリーブランドクリニックの整形外科医であるKim Stearns氏は言います。

運動中によく関節が鳴るなら、音が出る動作をする前に、ウォームアップとストレッチを少しすると状況を改善できることが多いようです。

筋肉や腱が柔らかくなっていると、関節が鳴る可能性が低くなります。

健康な関節でもきしむことはよくある

膝や他の関節がギシッ、パキッと鳴る音は捻髪音と呼ばれ、若い人よりも年配の人によく見られます。

変形性関節症の人はしばしば関節が鳴るので、身体を動かすと、関節炎になっているのか、関節に何らかの損傷を与えているのかと周囲から思われがちです。

幸い、そうではありません。捻髪音は、関節炎であろうとなかろうとよく発生します。

メイヨークリニックの整形外科医であるMichael Stuart氏は、膝の軟骨は加齢とともにざらざらした質感になり、滑らかな軟骨よりも音をたてやすくなると書いています。

皮肉なことに、膝の関節がきしむような音を出すときは、一般的に膝の運動をやめるべきだと思いがちですが、Stuart氏は、脚の筋肉が強いと長期的には膝がより健康になるので、膝を使う運動は膝の害になるよりむしろためになると指摘しています。

変形性関節症の人にも、これは当てはまります。

Arthritis Foundationはそのウェブサイトで「運動は、変形性関節症の患者の痛みを軽減し、動きを改善する最も効果的な薬を使わない治療だと考えられている」と指摘しています。

指関節やその他の関節がポキッと鳴るのは悪い兆候か

連続せず1回だけ「ポキッ」と鳴る音は、通常、関節内の気泡が原因です。

関節はカプセルと呼ばれる繊維組織の層に囲まれており、そのカプセルの中には滑液と呼ばれる液体があり、骨がこすれ合うときに潤滑剤の役割を果たしています。

手指の関節が鳴るのは、この液体内で気泡ができて割れることがあり、気泡が破裂するとポキッという指関節が鳴る音がするためだという説が有力です。

通常、指関節を2回続けて鳴らせない理由は、すでに気泡が割れてしまっているので、もう割れる気泡が無いからです。

しかし、少し時間がたつと、新しい気泡が発生するかもしれません。

ところで、関節を鳴らすのは健康に悪いのでしょうか。それについては確かな証拠はありません。複数の専門家が、指関節を鳴らしても何ら害は無いと述べています。

その中には、右手を対象群にして、左手の指関節だけを50年間鳴らし続けた医師もいますが、右手と左手の関節の健康状態に違いは見られませんでした。

関節に痛みや腫れがあるときは医師の手当てが必要

関節が鳴るとき痛みや腫れを伴うなら、医師の診察を受けた方が良いでしょう。とはいえ、関節の痛みや腫れは、きしむような音がしなくても問題がある印です。

ですから、関節の音自体は問題ではありません。

膝の前十字靱帯が裂けたことがある人なら誰でもわかるように、どこかの靭帯や腱が裂けるとき、「ポン」という音が1回出ることがあります。

重ねて言いますが、音自体は問題ではありません。その「ポン」という音を聞いた後、関節の痛み、腫れ、あるいは時として不安定になったことに気づくはずです(私の場合は、前十字靱帯が裂けた後、膝が少し緩んでぐらつくような気がしました)。

怪我の手当てをしてもらうときは、「ポン」という音がしたことを必ず話すようにしてください。

Source: Cleveland Clinic, Wiley, Keck Medicine

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