Inc.:何十年もの間、私は朝、ベッドから出るのに最低でも20分、長いときには40分以上もかかっていました。しかし昨年の11月以降は、毎朝確実に1分以内でベッドから出ています。6時15分にです。部屋の反対側に置いてあるスマートフォンのアラームを、まだ時計が6時15分を示している間に止めに行くことが習慣となっているのです。

かつては、そんなことができるなんて思いもしませんでしたが、今ではこの成功を足がかりに何をしようかと考えているところです。

私がこの習慣をつくったのは、暗くて寒い、ニューヨークの冬の間のことでした。私はこの試みからとても重要なことを学びました。

すでに読者のみなさんは、朝のルーチンの大切さをわかっていると思います。 とはいえ難しいのは、それをどうやって始めるか、いかに自動化するか、というところにあります。

私は特別ではない。 私ができるなら、あなたにもできる。

私の解決策が誰にとってもうまくいくとは限りませんが、少なくとも私にはうまくいったのですから、ほかにも同じような人がいてもおかしくはありません。

私は特別な能力も持っていないし、朝、特別に何かをしてきたわけでもありません。朝にいろいろなことをしますが、それのルーチン化までには至ってきませんでした。

ところが、このベッドから1分以内に出る習慣をはじめたところ、ほかのことのルーチン化にも成功し、朝という時間がより楽しく、より効率的で、より生産的なものになりました。

私はかつて、ベッドに横たわったままでいるのは瞑想みたいなもので、「こうやって1日を始めるための集中力を高めているのだ」と自分に言い聞かせていました。しかし心の底では、ただ先延ばししているだけでちっとも瞑想なんかじゃないことはわかっていました。

でも、私には1つ有利な点がありました。過去に重要な習慣づくりに成功した経験があることです。たとえば、かつて私は5階にある自分の部屋に行くために、エレベーターを使うか階段を使うか毎回のように悩んでいました。しかし、いちどきっぱりと決断し、それを以降のルールにしてしまえば心が解放されて、本当に考えるべきことを考えられるようになることがわかりました。

精神も自由になる

これが、物事をシステム化することの効果です。心が解放され、精神の自由がもたらされるのです。ルーチン化の副次効果とも言えます。

物事をシステム化した経験がないのなら、試してみることをお勧めします。この記事に興味を引かれたなら、私と同じことをやってみてください。明日の朝から、1分以内にベッドから出るようにするのです。

うまくいくかもしれないし、うまくいかないかもしれません。でも、少なくとも、あなたは始めることができました。始めてしまえば、あとはそれを反復し、改善していくだけです。それこそが、今回私が習慣づくりに成功した一番の秘訣です。

どうやって変化が起きたのか

私はニューヨーク大学で、自分が書いた本「Leadership Step by Step」を使ってリーダシップと起業家精神について教えています。リーダーシップコースでは、パーソナルプロジェクトに取り組むという課題を出します。毎回、学生の何人かは習慣づくりを課題に選びます。

私の本や授業では、意志力に頼ったり希望的観測に甘んじたりすることなく、新しい習慣が自然なものになるような環境や信念、行動をつくるプロセスを教えています。

昨年の11月、ある学生が課題として1カ月の間、早起きをして、目覚めたらすぐにベッドから出るという習慣をつくることを選びました。ところが彼女は、どうせうまくいかないだろうと弱音を吐き続けていました。

私は、どうせうまくいかないという彼女の信念そのものが、うまくいかない原因になるとわかっていました。そこで、うまくいくと信じたほうが成功しやすくなるんだよ、と伝えました。

先ほど話した通り、そのころの私は朝の時間を相当に浪費していました。そして、こう考えたのです。「この子に、きっとうまくいくと信じればいいんだよ、と言うことで、自分もうまくいくと信じられるのではないか」

だからそうしました。つまり、自分でもうまくいくと信じることにしたのです。

その日の夜、スマートフォンのアラームを6時15分にセットし、ベッドから離れたところに置きました。朝になり、アラームが鳴ったとき、私はこう考えました。「ベッドから出たくないが、私はそうすると言ってしまった。そうするのは簡単だとさえ言ってしまったんだ」

そして私はベッドから出ると、スマートフォンのところまで歩いて行き、まだ6時15分であることを確かめ、アラームを止めました。

それが、私が最初にしたことのすべてです。アラームを止めた私は、呆然とその場に立ち尽くしていました。ベッドに戻りたいと頭では考えていましたが、決して戻らないとわかっていました。

行動が結果をもたらす

この行動の結果は、朝のルーチンができたことです。

アラームを止めるブラインドを上げる朝の光を見る(冬は暗いですが)バスルームに行くスクワット/ストレッチ/ウェイトトレーニングを10分間行う植物に水をやる朝食をつくる(オート麦、ナッツ、フルーツ、チアシード、水)食べながらWebブラウジングを楽しむ

それから職場に向かい、一生懸命働き、やるべきことを達成します。

このルーチンは私にとって完璧なものです。

なぜうまくいったのか

うまくいったのは、計画したからではありません。ルーチンがシンプルで続けやすいものだったからうまくいったのです。今では30分ほどのルーチンにまで成長しましたが、最初はわずか1分のタスクにすぎませんでした。

どうやって成長させたのか? と思われることでしょうが、ルーチンを維持しながら、毎日少しずつ改善していったのです。誰かの朝のルーチンを読んだとしても、そっくりマネしないことをお勧めします。モチベーションやヒントにするのはOKですが、自分のルーチンは自分の生活スタイルと目標に合わせて決めるべきです。

私のお勧めは以下のやり方です。

最低限のルーチンから始めるそれを続ける

ベッドから出るのはなかなか大変なことですが、私がうまくできたように、あなたも自分のルーチンをつくれるはずです。自分が楽しい気持ちで取り組める、自己強化型のルーチンをつくってください。

たとえば、私のスクワットのルーチンは体を温め、ベッドに戻りたいという誘惑を断ち切ってくれます。また、フルーツとナッツが大好物なのも、ルーチンを続ける助けとなっています。植物に水をやらなければという責任感もモチベーションになります。すべてが一体となって働いているのです。

計画したからこのルーチンができたのではありません。とにかく始めて、それを少しずつ改善することで、ルーチンがここまで育ったのです。

私はこのルーチンが大好きです。ベッドから出る瞬間こそは少し努力が必要です。しかし、ベッドから出てしまえば、とたんによい気分になります。そして、朝のルーチンが終われば、新鮮な気持ちで1日をはじめられます。

大局的な視点で

人生における変化の多くは、同じようなパターンを描きます。計画ばかりをしていても、さらなる計画が増えていくだけです。結果をもたらすのは行動です。計画ばかりしていても、完璧さにも、偉大さにも届くことはありません。行動、洗練、改善だけがそうした地点へ導いてくれます。

つまり、始めることが、成功の鍵なのです。小さく始め、それを続けてください。途中で止めてはいけません。そして、少しずつ改善していきましょう。

次のステップ

あなたは人生に高い目標を持っている人でしょうし、この記事を読もうとしたということは、朝早く起きるのが、きっとあなたの目標の1つなのです。

それなら、始めてください。明日の朝、1分以内にベッドから出るようにします。次の日も、その次の日も続けて、毎日のルーチンにしてください。

あなたのルーチンがあなたをつくります。そうすれば、自分だけの恩恵を受け取ることになります。きっと周りの人びとは教えを請ってきますが、あなたはその人それぞれのルーチンを始めるようにと言うでしょう。

そして気がつけば、人生が大きく変化し、望んだとおりになっていることでしょう。

How I Wake Up in Under 1 Minute Every Day|Inc.

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Reference: Spodek Academy